2014年8月2日土曜日

ブルージャスミン


少し前だけど、「ブルージャスミン」という映画を観た。

監督はウッディアレン。 ニューヨーカーなんだけどもの凄くヨーロッパにあこがれを持っている(というか、コンプレックスか)例の監督がとった作品。 


NYの典型的な金持ち階級の男性と若くして結婚した女性、ジャスミン。 シャネルのジャケットにエルメスのバーキンを持ち、休日はラルフローレンファッションで別荘で友人と過ごすわかりやすいリッチアメリカン構図。 ダンナは投資家、しかしまっとうにお金もうけをしていない胡散臭いオーラがただよう。 ジャスミンもそれを薄々感じていて、彼の病気的な女癖の悪さに爆発したジャスミンは彼をFBI に告発してしまう。  

自分に正直になったジャスミンへの見返りは、離婚し何もかも失った生活。


腹違いの妹の家で居候生活を始めたジャスミン。
妹は労働者階級で下町の気のいい女性なのだが、ダメンズばかり引っかかってしまうお人好し。 
常にシャネルジャケットにバーキンを持っているジャスミンが、妹の住む庶民的な町で哀しいほどうきまくる。 落ちぶれてもプライドだけはソーシャライツのままなので、常に上から目線。 (こんな場所はアタシがいるところではないの)と奮起し「インテリアデコレーター」の資格をとって自立しようとするが、基本オバカのため常にすべってしまう。

しかしある日、参加したパーティでお金持ち男性と劇的な出会いをして「ここでアタシの人生は復活するわ。こんな生活から脱出できるわ。」とばかりに頑張るジャスミン。

彼のハートをみごと射止めて「あと少しでアタシが居るべき場所に戻れまっせ!」という所まで至る。

ハリウッド映画なら、安心して見ていられるハッピーエンドなのだが、そこはへそ曲がりのウッディアレンなので、(ここで終わったら面白くもなんともないもんね)という期待を裏切らない終わり方なのであった。

「人の不幸は蜜の味」

庶民の人々の中で、どこへ行くにもシャネルの洋服とバーキンきたきり雀状態のジャスミンは痛い。 天国から地獄への転落人生は、に確かに哀れで痛々しくて同情に値するのだが、どこか(ウケる・・)と、人の心のダークサイドに触れてしまうキャラである。

そして、独り言を言い始め確実に壊れてくるジャスミンの真顔がこわい。。

ジャスミン演じるケイトブランシェットの「痛い女」の演技は極上で、オスカーをとったのも納得。

ジャスミンのような女性は多い。 現実を受け入れず、「若かった自分」で時計が止まってしまっているア◎フォー婚活女子にも通じる。 常に上から目線で、普段なら出逢えないような男性を紹介されても「顔がムリ」「身長がムリ」「アタシにはムリ」と会いもせず切って捨てる。 素直ささえあれば、自分の景色は変わるはずなのに。。と、映画を観ながら仕事のことを考えてしまうのだった。
 

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