2014年7月30日水曜日

フランス人の紳士教育


先日、うちのダーリンの会社で一時的に働いているフランス人男性がうちに遊びにきた。

一時的に、というのは彼はまだ大学生。フランスでは大学の3年目から色々な企業で働く制度があって、学生は働きながら卒業までにどんな職種に就職するか決める事ができるという制度。(英語ではインターンシップ制度という)

インターンシップ制度は日本の企業にあるのかどうかアタシは知らないけれど、アタシが鬼マネジャーをやっていた金融機関ではインターンシップを受け入れていた。 夏にアルバイトに来てた学生が翌年からいっぱしのトレーダーとしてもう何年もいるかのように偉そうにデスクに座ってるのをよく見た。

こういう制度が日本でもあれば、会社組織というものをまだ全く知らない学生達が同じ黒のユニフォーム(にしかみえない)で炎天下に会社をまわって訪問するよりもずっと合理的だと思うし、雇い側だってインターンシップ中にその子の技量を計れるわけだし、それに大学卒業とともに就職も決まる。

フランスではインターン学生はスタジエールと呼ばれている。
さてそのスタジエール君。 我が家に来たゲストの歴代最年少。(いまのところ)どんだけ高齢ゲストばっかしなんだよ。

アタシもちょこっと料理をつくり、テーブルにセッティングし、キッチンとテーブルを行き来しふと見ると、スタジエール君はテーブルの後ろに立って壁の絵をみたり、窓へ行ったりモジモジしている。

(なんで食べないの? さめちゃうよ?)と思っているとうちのダーリンが

「あなたが椅子に座らないと彼は永遠に座れないんだよ」

と言った。

「へ? そうなの!」 と席につくとスタジエール君もパッと席についた。
言い方悪いが、おりこうなワンコみたいだ。

「それはフランスのマナーデス(えへん)。」だそうだ。

小さい頃から親から叩き込まれる紳士のマナー。
その家のマダムがナイフとフォークを取って初めてみんなが食べ始める、食事中に女性に了承を得るまでジャケットを脱いではいけない、女の荷物はバッグ以外男が持つ、レストランであずけたコートをお店の人から奪うようにして女性に着せてあげる・・・

うちのダーリンは「モヤモヤさ◎ーず」男の芸人ふたりのあとから女子アナが歩く構図をみていつも「女が男の後ろから三歩さがってついてきている!」と喜んでいる。(ちょっとちがうぞ)

時々、やり過ぎじゃないかと日本人的に思う場面もあったけれど、

ちょっと混んだエレベーターで一番先になにがなんでも降りようとするオッサンを見るとき「お前はフランスで紳士研修ちょっくら受けてこいよ」と言いたくなるのも事実なのだ。

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